残雪輝く、立山と富山湾の初夏 「雪の回廊・春の海の幸」の月。
本月の有効回答数は1,945件。回答者の84.9%を県外居住者が占め、平均年齢は54.0歳と、本県観光の中核をなす成熟層の関心がデータに色濃く表れた。食では富山湾の旬を象徴する寿司・ホタルイカ・白えびが上位を分け合い、観光では開通直後の立山黒部アルペンルート「雪の大谷」が最多を記録。残雪の立山連峰と春の海の幸を同時に楽しめる、本県ならではの季節の魅力が鮮明となった。
本章では回答者の属性を概観する。県外比率は84.9%と高く、富山が広域からの目的地として選ばれている実態がうかがえる。年齢構成は50〜60代を中心とした成熟層に大きく傾き、同行者は夫婦旅が最多。落ち着いた大人の旅が本月の基調をなしている。
本章では、自由記述から抽出した「食」「観光・体験」「困りごと」の3軸でテーマを集計し、本月の関心の所在を読み解く。富山湾の旬と立山の絶景が、回答者の感動の源泉となっていることが鮮明である。
本月は、富山湾の海の幸(寿司・ホタルイカ・白えび)と立山の絶景(雪の大谷・立山連峰)という「山と海」の二大魅力が同時に支持を集めた点が特徴である。春の花から初夏の味覚へと季節が移ろう端境期にあって、本県は多層的な観光資源で来訪者を惹きつけている。
本章では性別による傾向の差をみる。回答者は女性58.4%・男性40.6%で女性がやや優勢。食では白えびや日本酒・地酒で女性の言及がやや高く、観光では温泉や美術館・ガラス関連で女性の関心が相対的に強い。一方、寿司は男性の言及がわずかに上回るなど、嗜好の濃淡が確認された。
困りごとでは二次交通の不便が男女ともに最多で大きな差はないが、飲食店の混雑・行列・予約に関する不満は女性でやや高い傾向がみられた。
本章では年代別の傾向を概観する。平均年齢は54.0歳、50代(29.6%)と60代(27.8%)が中心で、40代以上が83.8%を占める。時間と予算に余裕のある成熟層が本県観光の主たる担い手であり、夫婦での周遊や食・絶景を目的とした旅が基調となっている。一方、20〜30代は計15.2%にとどまる。
本章では同行者別の傾向をみる。夫婦(39.1%)が突出し、カップルを含めると43.5%に達する。大人の家族(19.5%)が続き、これらを合わせると大人中心の旅が大半を占める。ひとり旅は12.0%で、公共交通への依存度が高く二次交通の不便を訴える割合が相対的に高い。子連れ家族は計12.1%にとどまった。
本月の集計では二次交通・公共交通の不便が困りごとの17.9%を占め最大の課題となった。これを踏まえ、季節イベント期の交通対策とインフラ改善を最優先軸に据えつつ、食・絶景を核とした情報発信と各客層への提案を以下に整理する。