盛夏の富山、標高で涼む 「立山・海鮮・避暑」の月。
本月は1,309件の有効回答を得た。県外居住者が82.7%を占め、東京・愛知・神奈川など首都圏と中京圏からの来訪が確認された。食では寿司・海鮮・白えびの富山湾三本柱が引き続き回答の中核を占め、観光では立山黒部アルペンルートが最多。一方、困りごとでは暑さ・天候への言及が65件と急増し、猛暑が本月の旅程を大きく規定した。
本月の回答者像は「県外から訪れる50代以上の夫婦旅」が典型である。宿泊は1泊が過半を占める一方、2泊以上も33.9%と一定の厚みがある。宿泊先は富山市への集中が続き、夏山シーズンを受けて立山町が第2位に浮上した。
自由記述欄を「食」「観光」の2軸でテーマ集計した。富山湾の鮮魚という不動の中核と、猛暑を避けて標高と屋内へ向かう動線が本月の二大テーマである。
食は「寿司・海鮮・白えび」の富山湾三本柱、観光は「立山・湯・館内」という涼を求める三点が本月の骨格である。ホタルイカ(45件)は前月からさらに減少し季節の交代が明確になった一方、岩牡蠣や夏の海岸が新たに登場した。
回答者の58.1%を女性が占めた。食・観光の嗜好に大きな性差は見られない一方、困りごとの記入率は女性39.3%・男性32.5%と女性が高く、旅の不便への感度の高さがうかがえる。改善の手がかりは女性の記述に多く含まれている。
困りごとの内訳を性別で見ると、二次交通は女性76件・男性46件、暑さ・天候は女性44件・男性20件と、いずれも女性の指摘が男性の2倍前後に達する。
年代は60代(432件)・50代(388件)で全体の62.6%を占め、40代以上では85.5%に達する。熟年層は立山・寿司・温泉といった王道テーマへの言及が厚く、富山観光の主要顧客層としての存在感が際立つ。一方、20〜30代は182件(13.9%)にとどまり、若年層の取り込みが引き続き課題である。
同行者は夫婦(518件・39.6%)が最多で、ひとり旅(203件・15.5%)、大人の家族(164件)、友人・知人(147件)が続く。子供連れ家族は計135件(10.3%)と前月から比率を高めており、夏休み期の家族旅行の兆しが読み取れる。
本月の集計から、二次交通・食情報・層別コンテンツの3方向で6つの施策を提案する。加えて、暑さ・天候への言及が65件と急増したことを受け、各施策に「暑熱対策」の視点を横断的に織り込んだ。